このレビューはネタバレを含みます
冒頭の美羽ちゃんのシーンで涙が出ました。
我が子が失踪する。
幼い子供を育てている人にとって、
これ以上に怖いことがあるでしょうか…
私の3人の子供はすでに成人しましたが、
幼い頃は、誘拐されないか、事故に遭わないか、とても心配でした。
公園でも駐車場でも目が離せず、気を張っていた頃を思い出しました。
いつもお母さんとして頑張っていた。
でもたまには良いかな？と、自分の時間を楽しんだその時に、娘がいなくなってしまった…
頼んでいた弟は、保身で真実を話さず、初動が遅れ、兄弟仲も悪化するし、ネットで誹謗中傷され、心身が疲弊していく。
石原さとみの鬼気迫る演技に胸を打たれました。青木崇高も現実的に振る舞ってたけど、最後に見せた男泣きに、ちゃんと父だし夫だなと感じました。
中村倫也の、テレビ局社員としてはこうしなくちゃいけないけど、人間としてこれは違う…という葛藤。
重すぎるテーマだけど、それぞれの心理がよく描けていて、だから余計につらかった。
虹のシーンは美しかった。そして悲しかった。
美羽ちゃん、見つかって欲しかった。
