野生のオーガポン

ミッシングの野生のオーガポンのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
2.5
題材は良いと思った。
役者の演技も良いと思った。
結末もまぁ悪くはない。
ただ話の展開が良くなかった。
尺を伸ばせば明るい話ではない分、冗長になって難しいとは思うが話が薄っぺらい。
年単位にわたっての展開だが終始季節は秋あたり。
石原さとみが主役だからしょうがないのかもしれないが、父親役の青木、記者役の中村あたりのフォーカスが中途半端な気がした。
また弟役の森も重要な立ち位置だがこれも同様。
ただ個々の演技に関してはすごく良かった。贖罪意識や苦しさ、希望に縋るさまは映像で見てこうなのかもしれないと思った。
2時間で展開するなら弟の役割は無くして事件の最初らへんを大幅カットするか、年単位での展開はやめた方がよかった。
石原さとみを終始見せていく方向でやればよかったと思う。
wowowが幹事やるならドラマWの枠でやった方がいい内容。
というかやった方がいい。
そうすれば警察側の動きとか含めて初期の捜査から半年、1年、2年と言葉は悪いが事件が風化していく過程と共に当事者の動きがよりリアリティに映る気がする。
正直この映画自体もエンタメ的な消費をしてる感じがするし、パンフレットなど別で情報を補完しないと製作の真意は私はわからない。
(パンフレットは購入してない)
季節も変わらない、部屋や風景も変わらない、石原さとみ自身にもほぼ内面の変化しか見えない。
要するに時間が経過している感じがなく、変化が受け取りづらい。

良いと感じたのは当事者達の負の連鎖。
皆それぞれに結果に対して原因としての意識を持っている。
皆がごめんなさいと口にするこの許しを求める言葉は真実だと思うから、これを時間のあるドラマで表現できたらもっと良いと思う。
※これも自己満のエンタメ消化だけど(笑)
wowowさんよろしく😀