『愛しのアイリーン』吉田恵輔監督作品。
良くも悪くも石原さとみのためだけの映画という感じ。石原さとみ渾身の演技はいいが、ずっと登場人物が泣きわめいているだけなので飽きてしまう。
吉田監督の展開力と演出力もここでは不発。重苦しいだけの語り口にうんざりしてしまう。
娘を失ったという喪失感だけで引っ張るのはやや無理があるのでは。そこから先に何一つ進んでくれないのが問題。
とはいえ石原さとみをはじめとした役者陣は素晴らしい演技をみせている。中村倫也、青木崇高など助演も完璧。
吉田監督ならではのガツンとくる展開力がみられなかったのは残念だが、役者陣による熱演はいい。期待していたほどではなかったかな。