ゆっこ

ミッシングのゆっこのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

子供が行方不明になる映画だから絶対しんどいと思って観に行ったけど本当にしんどかった…

その事実だけでもしんどいけど、数々の悪意、人の心がない行動がこれでもかと描かれてて胸が詰まりそうだった。
一番きつかったのは悪戯電話のシーン。
あまりにもきつすぎて見てられなくてしばらく下向いてしまった…石原さとみの演技も凄まじい。失禁してるしもう、もう見てられない…

この映画では娘がいなくなった時、母親がライブに行ってたことが世間から責められるんだけど、同じく小さい子供いてライブによく行く私からすると(子供は旦那か母に頼んでる)なんだろう、余計につらい気持ちになった…
母親だからって24時間ずっと子供と一緒にいなきゃいけないわけでもないし、普段どれだけ愛情を持って育児してるかなんて他人にはわからないのに、どうして責められる?結果だけ見て責めてくる他人の無責任さよ。

対してずっと冷静な父親が、ふとした時に涙したり感情を吐き出すシーンがまた印象的で。
特にタバコ吸いながら娘と同じくらいの年の子を見て涙するシーンは私も泣きそうになった。

ラストも曖昧だし、観終わった後もつらい気持ちが続く。
けれど私やっぱり吉田監督好きだわ。
他の子が助かって石原さとみが涙を流して良かったと言ったり、うまく言えないけど少し光があると言うか、ほんの少しの救いがあるような描写が胸にきた。
ゆっこ

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