見たで。
失踪した娘を探す母親。希望も見えぬまま時間だけが過ぎ露になる人の醜悪さ。他者の不幸と悲しみをエンタメ化するマスコミとその苦しみに拍車をかけるSNSの誹謗中傷という現代の無限地獄。我が子の損失という残酷な現実に壊れいく母親を演じる石原さとみの魂の演技とどんな世界でも人の心を救うのは人の良心であってほしいと言う対比に仄かながらも確かな光を感じた。
この映画に出てる様な人の負の感情を煽る人達に対して「貴方達は映画から何を学んでるの？」と言う言葉をかける人達を見てたら僕は正直言って人間そんなに単純だったら世の中はもっと上手くいってるよと思ってしまう。思ってしまうけどそれでも小さな優しさを自分の周りにいる誰かに分け与える事がこの世界を温かくするんだと言う監督の願いに思わず涙が溢れたしそうであってほしいなと心の底からそう思った。
