さっちゃん

ミッシングのさっちゃんのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
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吉田恵輔作品…さすがだった。

途中『空白』を思い出した。
母や記者、旦那さんなどいろんな登場人物が描かれる度に感情移入していく。
わかる、わかる。みんなの気持ちがわかる。辛さもわかる。
そう思って見てるけど「お気持ちわかります、ってどのくらいわかった気でいますか?」って言葉がグサりときたり。

報道される事件って時間が経つと忘れてしまうもの。その陰には今も苦しんでいたり状況が変わらないまま日々を過ごしている人もいるんだって気づかされた。
仕事柄子どもの事件は特に意識しているから、今でも思い出す事件は山程あるけど、壊れていく母の姿がリアルで本当にしんどかった。

観ながら、観た後も、いろんなこと考えてて、どんな感想もつのが正解なんだろって思ってしまうけど、この悶々とした晴れない感情そのものが感想なのかな。



ー愛する娘が失踪した。これは今を生きる〈わたしたち〉が、光を見つける物語。
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