イーストショア

ぼくたちの哲学教室のイーストショアのレビュー・感想・評価

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)
4.8
予告とあらすじから、哲学の授業風景をもっとメインに追ったものかと観始めは思ってたけど、
ベルファストという地域の持つ特徴(宗派の対立・それに伴う子が育つには揺らぎに誘因し得る環境)と哲学・対話が嚙み合っていく様が鋭く脳味噌を刺激してくれて、予想を超えて引き込まれた!!

観終わってからノートに、フューチャーされた生徒たちや授業で扱ったトピックスを挙げてみると、それぞれに決して軽薄やその場しのぎではない、先生方の芯の通ったメッセージが感じられてなんていい学校か、、と感服するばかり。

向き合えば向き合うほど子どもというのは純粋で揺らぎやすくて、だからこそ「答えのないところが哲学のお気に入りの一つ」と話す校長先生は哲学に重きを置くのだろう


鑑賞のきっかけは、どうやら「いい親になる」のを人生の果たすべきことのひとつに自分が据えていたようだがそもそも結婚も出産も確実でないのに子育てに値する素質が自分にあるのか考えたいと思ったからだったが、良いヒントをもらえたように思う。

隣で中学生くらいの男の子とお母さんが一緒に鑑賞していて、最後「面白かったね」と少年が口にしていて解釈する力すご、、ってなった