ぱぷりー

ぼくたちの哲学教室のぱぷりーのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まずは自分より幾分若い子供が、大人からの問いに対して自分の意見をいえている事実に感動した
作中で友達を殴った子に「友達とは?」と校長から問われていたが、わたしは答えられないと思う 今でも考えるけど難しい 一緒に居て楽しい存在かな…?

子供たちへの問いを自分ならと考えながら観れるので楽しかった

この哲学教室のいいところは絶対に意見を否定しないところだと思う

北アイルランドのカトリックとプロテスタントとの対立に関する内容も子供には中々にショッキングだ思うけど、そこからどう考えるか機会を得られて良い環境だと思う

そんな「考える力」を学校でこれほどかと学んでいるはずなのに、家族から「殴られたら殴り返せ」と言われたからと先生を殴ってしまった少年がいてやるせない気持ちになった
ある一定数の悪意で多くの善意が無駄になる現実を突きつけられ、ルーカス・ドン監督の映画「girl」を思い出した

作中初めの哲学教室の内容も「殴られたら殴り返すか」であったように記憶している
話し合ったはずなのに、感情のコントロールの術も学んでいるのに、こうなってしまう事実は悲しい