いやぁ。年の瀬になんという良作と出会えたのでしょうか。
人生は本当に些細な選択や巡り合わせで大きく変わる。そして、常に横のレールには地獄がある。
もしあの時、忘れ物に気づいていれば。
もしあの時、少しバイクのスピードを上げていれば。
もしあの時、本屋の店員とぶつかっていなければ。
選択の数だけパラレルワールドが存在している。
時に不幸な偶然が自分を襲い、なんで自分ばっかこんな辛い思いを、と思ってしまうが、もしかすると10年後、辛い思いをした人生の方が幸せかもしれない。
この映画はそんな「もしも」の世界を枝分かれ的に表現した作品。
自分の人生はその別世界を見ることは出来ない、だからこそ今ある目の前のことに全力で取り組み、例え辛いことがあっても、それが将来プラスに働くと信じて顔を上げ続けるしかない。そう思わせてくれた。