あの時あの場所で、違う選択をしていたらを分けて魅せてくれるので一度で何本もの作品を観た気分になれる
忘れ物を取りに帰ったり、本屋で店員とぶつかったり、コインの裏表だったり、小さな出来事や選択で未来が大きく変わっていく様子が見ていて楽しかった
幸せで楽しそうなジュリア、絶望するジュリア、同じ女優さんかと思えないくらい振り幅のある演技がより物語を面白くさせてくれた
事故後のベッドと行為のベッドの比較が上手
中盤の分岐先がエグすぎてびっくりした
とある世界線での伏線張りから、また別の世界線での伏線回収の流れが最悪なんだけど綺麗だった
世界線は分岐して変わっていっても登場人物は変わらないということが伝わってきた
全ての世界線で同じ出来事が起きることがあって、偶然ではなく運命は決まってるんだなと思った
ジュリアの母親が『選択肢は少なそうね』と返すちょっとしたシーンも『選択肢』が重要なテーマになってくるこの作品を皮肉ってる？みたいでよかった
観てる最中に何度も、本当のジュリアの世界線はどれなんだろう？って思ってたら、最後にめちゃくちゃ良いシーンが待っていて泣いた………
人生は楽しいことばかりじゃないので、分岐した先でその分岐なりの辛いことが起こるから観ているこっちも複数回悲しい気分にさせられるけど、作りもよく出来ていて物語としてかなり楽しめる作品
何回も見返すのも楽しそうでお気に入りの一つになりました
