面白かった!!
私はスポーツに対してあまりポジティブなイメージを持っていない人なのだが、「試合じゃなくてただのゲームだ」とか、「サッカーよりも大事なものがある」とか、そういうメッセージ性が強くて、だいぶ好きだった。
「ふふふ」
「…これ笑って良いやつ?」
「んふふふふww」
「…これ、大丈夫か??」
の連続だった。
意地悪な言い方をすると、ワイティティの作風に慣れない人には全部ファニーになってしまったり全部露悪的に感じてしまったりするのかも。これは過去作にも言えるが。
ただ、絶妙なギャグシーンからのシリアスへの持っていき方が巧みで、後半は思わず息が漏れるほど熱が入った。
チームのみんなと一緒に落胆したりガッツポーズしたりしちゃう。楽しかった。
映画ネタと、アメリカンサモアVSトンガの試合前の威嚇が大好き。
要所要所のシバタウ(マオリで言うハカ)と音楽もカッコよかった。
あと、山登りのときに流れるEverybody Wants To Rule The Worldも好き。
「“白人酋長”ものじゃない」のは早い段階でわかったので安心して見れた。
ダメダメなプロコーチが、ダメダメなチームを再起させるつもりが、逆にチームにメンタルケアしてもらっちゃうストーリー、すごく愛おしい。
チームメンバー全員がすぐに好きになる。
ワイティティ関連作品でよく見る顔がたくさんあるのも嬉しかった。
「なんでそんなにポジティブなんだ!」のところのロンゲンの魂の叫び、共感した。
彼らのポジティブさに、私もかなり救われるものがあったな……
すごく良い映画を見たなという満足感を得た。