銀座のクラブでピアニストとして活動をし始める池松壮亮とし終える池松壮亮が同時期に存在している作品。
観客に主導権がある音楽を続ける事で自我が死んでいき、音楽家に主導権がある音楽を求めてボストンへと旅立とうとする南と、銀座のクラブでやる音楽に自由さを求めて入ってくる博。
同じ池松壮亮でやる事で、これはどんな仕事の誰にでも当てはまる事象である事を観客は感じ取りやすくなっていた。
非常階段でうなだれる池松壮亮と、目ガンギマリの森田剛が邂逅するカオスなシーンでは「宮本から君へ」と「ヒメアノ〜ル」の良いところが混じり合っていた。