ひたすらシンプルな舞台セット、ほとんどずっと変わらない衣装だからこそ役者の演技や音楽や演出が際立っていて…これこれこういう舞台作品が見たかったのよ!
「善き人」「GOOD」というタイトルが皮肉効きすぎてて、自分を正当化しながら妻や友人を切り捨てていく主人公がみていてつらい。第2幕からラストまではずっと苦しかったし鳥肌立ちっぱなし。
テナントさんの舞台作品を日本で観られる機会がないので彼目当てで観たけど、共演者ふたりが何役も瞬時に演じ分けてるのがさすがレベル高…(男女逆転の役までも!)舞台の空気感温度感がサッと切り替わる。
突然ヤギの歌うたってトンチキダンス踊りだすテナントさんはかわいかったし、苦しい内容ながらも時々クスッと笑える場面があって救われた。