Paula

きっと、それは愛じゃないのPaulaのレビュー・感想・評価

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)
2.0
"the perfect person"
...をいつの間にか探しているフィルムと言えるかもなんてね?
だって人はこの世に「オギャー!!」と生まれた時から何らかの形で選択をしているから。それは...⁉
十数年前にコロンビア・ビジネススクールの教授シーナ・アイエンガーによる数週間にわたって授業内容を一般の我々に公開する番組があった。彼女は日本に来たこともあって授業の中で日本の茶店でのエピソードを面白おかしく紹介していたのを今でも覚えているけどその彼女も両親が敬虔なシーク教徒という事でゆくゆくは親が決めた結婚相手と結婚するはずだったと語っていた。何でこんなことを載せるかってか?
この映画を製作したシェーカル・カプール監督がラホール出身という事。だって日本の映画サイトでは彼がパキスタン人としてバイオに載せてるけど海外のエンタメ・メディアでは彼の国籍がインドとなっているって、あれぇ????? なんじゃこりゃー!!!!!
その訳はこのラホールという土地自体が現在はパキスタンの第2の都市になっているけどその前は英国領インドの都市だった歴史があるという事。あ~ぁ、ややこしい。それとインドと敵対するパキスタンと言えば... 今から言うけど個人的なことでどうよ!先に言っときます。
以前、南の島に住んでいた時フラットメイトのパキスタン女性があたしに「インドでは夜中に旦那さんがガスの栓を少しだけ開けておくの。そしたら翌朝になって新妻が調理しようと火をつけると...💥」(※東南アジアの諸国では母屋と台所は別なところが多い)
それとかインドの子供をわざと手を切ったりして不具者にして道端に放り出し物乞い(差別的用語です。失礼)をさせると言ってたけどその当時の稚拙なあたしには信じられなかったけども?

Paying and accepting dowry is a
centuries-old tradition in South Asia
where the bride's parents gift cash,
clothes and jewellery to the groom's
family. Even though the practice has
been illegal in India since 1961, it
continues to thrive and leaves women
vulnerable to domestic violence and
even death.(2023/05/28 BBC NEWS電子版より)
2011年の時は最悪で8000人以上の女性が犠牲になっていると言われている。それと物乞いの件は映画『スラムドッグ$ミリオネア』で...

最初にも述べたようにこの映画のテーマは "the perfect person" を選択すること。だから脚本の演出として回りくどさがどこかで見たような王道の仕上がりを見せるステレオタイプのロムコムと言えて、脚本家でもあり多方面でも活躍しているジェマイマ・カーンことゴールドスミスの才能がコンサバな作品製作に発揮していると言えるかもしれない。しかも77才のシェカール・カプールがそのコンサバさを後押ししてるようにも感じる。

この映画で感じたのがロンドンが意外と天気が良いところ... まぁ、東京よりは年間を通じて雨量が少ないと指摘する人もいるけどイギリス人自体がジメジメしているように感じるし、それに比例するように天気だって悪い気もしてしまう。
でもこの映画の脚本はトロント映画祭やそのほかのマイナーな映画祭で賞を獲得しているので万人受けはするのには間違いがない模様。

ここで一言...?
パキスタンの方々が信じているのがイスラム教で『スラムドッグ$ミリオネア』ではヒンドゥー教の神であるラーマ神の格好をした子どもが登場したことでインド人はヒンドゥー教であるのが分かるけどもイスラム教の世界観では "dowry(持参金)" というものは存在しないので持参金目当ての殺人はないという事。イスラム教がすべて悪という概念は動画してるぜ!!

メグ・ライアンとトム・ハンクスの『ユー・ガット・メール』的な軽快さはあるけどリリー・ジェームズの魅力のなさとイスラム教とキリスト教の垣根を全然描かずに
Kaz:We should take it very...
   You know, take it slowly.
Zoe:Yeah, like an episode at a time.
   No bingeing.
Kaz:No bingeing.
でチャンチャン、終わりってか?
Paula

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