80年代のブランド設立以降、その独創的なアバンギャルドでモードの異端児として活躍し、今では伝説的な存在になっているゴルチエ。
彼が手がけたランウェイ・ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏をベースに、ゴルチエの半生を組み合わせた作品。
ゴルチエ自身が「ジャケットの裏地のような美しさ」と語る通り、今回スポットライトがあたるバックステージも、クリエーションへのエナジーに溢れ、常に周りを笑顔にし、しっかりと若手をフックアップする彼の穏やかな魅力に溢れている。
反逆的モードの本質であると同時に彼自身の人柄を象徴する、「誰もがフリーク。美は至るところにある。」という言葉が印象的。
近年は様々なデザイナーとのコラボ・オートクチュールでコレクションを発表するなど、まだまだその伝説は続く。白髪にマリン・ボーダーTシャツというアイコニックなスタイルも健在。