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ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇のseapointのレビュー・感想・評価

2.5
ゴルチエのファンかファッション好きか、それらを含めてまたこのshowを実際見に行った者がこのドキュメンタリーに足を運ぶのかな。
タイムスケジュールがおかしな劇場が多かったが何とか行く。
だってゴルチエのファンだし、実際showも観に行ってるし。

いくらダンサーとはいえ、本番にあの高いヒールの靴はそりゃ怪我するさぁ。ランウェイより俄然動きが激しいのだから。観客の方まで出演者が来てくれるから、衣装もより近くで見られる。奇抜も多かったけれど思わず「ステキ!」と言ってしまう。
これまたランウェイと違って何度も公演するし、衣装担当曰く強度も重要。全て手作業。オートクチュールがここにあるとは。本番前もゴルチエ自身が監修し、自身のことだから当然追加や削除、あらゆることを提案する。妥協はない。妥協した時点で舞台が弛くなってしまう。

パリのオープニングは彼も登場して、良いなぁ、すごいなぁ。東京は会場が広すぎたか。空いていたんだよね…幸いにも大根女優が出演しなかったので質は維持されたが。選抜されたダンサーの中にしかも目の前に観客がいる中、一体どういう神経で舞台に上がろうとしたのか、ホント危なかった。もう少しキャパの狭い所だったら良かった。
衣装もダンスも音楽も楽しかったわけで。

ゴルチエは本物である。「メットガラ ドレスをまとった美術館」でも美術の知識もかなりあるし、あんな精密な服飾はオートクチュールだけで精一杯だわ。ラガーフェルドやアルマーニなんかは粋を超えている!
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