好き嫌いは置いといて、究極にリッチな映画体験であることは間違いない。冒頭でベラクルス、エルサレム、パリ、ニュージャージー4つの都市でのあれこれが描かれるが、その映像たちの豊かさに驚く。当時のそれぞれの都市の、皮肉にもものすごく美しい街並みと人々。その4都市の映像だけでも見る価値のある素晴らしいオープニングだった。
打って変わって、南米に拠点が移ってからはかなり土着的な発展途上の雰囲気が漂う。軍事独裁政権に支配されているらしいその国のやばさを描き切ってて、あれはリアルなのか作り込んでるのかよく分からずすごい。
後半はインポッシブルなミッションに挑む男たちのデンジャラスなアクションになっていくんだけど、冒頭、パリであれだけ豪華絢爛なお気取り生活をしてた男がこんなことになってるのが面白い。テロリストはテロリストらしい知恵で困難を乗り越えたりしてほっこりしたのも束の間のあっけないラスト。CGや最先端技術を駆使して作られた壮大な映像に慣れている私たちでもぶっ飛ぶこと間違いなしの激ヤバ映像の数々。
とにかくお腹いっぱいの贅沢なすごい映画だった。人生においてこれを観ないのはもったいなさすぎる。あと本当にこれだけは言えるんだけど、悪いことはするもんじゃない。
