2023年劇場鑑賞51本目。
フランソワ・オゾンのクライムコメディ。
めっちゃ好きなやつだった。4.2と悩んだけど「8人の女たち」と同じ4.5付けちゃう。好き。
テンポのいい会話の応酬が楽しく、おしゃれな雰囲気と現代に通ずる“現代でも通じてしまう”テーマで惹きつけ、魅力的なキャラクターが多く楽しかった。
ガールズエンパワーメントムービーの側面もありこの時代を生きる女性の結束も好きだった。
あとはとにかく主役の2人が魅力的だったのが大きい。世間に大嘘をつきキャリアを手に入れた2人、その裏にあった許されることのない暴力的行為を受けたマドレーヌ。世間は彼女を応援する。マドレーヌを演じたナディア・テレスキウィッツは初めましての女優さん。かわいいしうまいしファンになっちゃった。ポーリーヌを演じたレベッカ・マルデールもちゃんと認識したのは初めて。マドレーヌに向ける視線が切ない。
イザベル・ユペールなかなか出てこないなと思ってたら、ゴージャスで早口で大袈裟に登場してきて短い時間で存在感を見せつけててすごい。
ダニー・ブーンやマドレーヌの彼氏をはじめ男性陣がコメディリリーフと化していて笑った。オゾン、男を茶化す。
今年劇場で観た作品の中でもお気に入り。
