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アーバンスクウェア ~琥珀の追撃~のmitakosamaのレビュー・感想・評価

1.7
これ何処が制作なんだろう?ネットワーク高円寺スタジオとあるが、聞いたことない。
ハードボイルド系の80年代OVAとのこと。脚本が伊藤和典でキャラデザが高田朱美という後のパトレイバーのヘッドギアの一員だが、それにしてはチョットお粗末な内容だったかなー。

物語は、神戸のあるライターがヒョンな事から美術品の闇ブローカーの事件に巻き込まれてしまい命を狙われるというもの。
深夜殺人現場に出くわしてしまい、殺された男から預かった大学教授の手紙を女子大生に預ける。手紙は美術品の盗難と密売に関するもので、大学教授もその鑑定に関わっていた。
この秘密に関わってしまったためにライターと女子大生は命を狙われることになる。
一方警察ではある孤高の刑事がこの事件に執着を燃やしていて、二人を助けるようになる。

まず、高田朱美らしからぬ劇画テイストを含んだキャラデザが気になる。これはアニメーター側のアレンジがあるのかな?しかも主人公の声が井上和彦なのでどうしても山岡士郎に見えるんだよな。

そしてサスペンスアクションを狙ったのだろうが、どうにも上手くいってない演出が如何ともしがたい。
例えば神戸の町だっていうのに、ほとんど人も車もない。モブシーンを省略しすぎだろうに。まるで住民が全て消えたゴーストタウンのようだ。

そもそも町中で銃撃戦をしまくっている時点でリアリズムが無いのだ。
闇の宝石ブローカーが集団でマシンガンを撃ちまくっているのは100歩譲ってヨシとしよう。だが単独行動の刑事がショットガンや大型マグナム銃を撃ちまくる。まるでダーティハリーか西部警察の大門刑事だ。民間人のライターにも簡単に銃を貸しちゃう。日本の警官なんだよな?
千葉繁が演じるカンフー使いもまるでブルースリーだし冗談なんだか本気なんだかサッパリわからん。

そもそも主人公がライターをやっているって設定も活きてない。雑だなぁ。伊藤和典も昔はこんな脚本家だったのか?
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