R

コマンドーニンジャのRのネタバレレビュー・内容・結末

コマンドーニンジャ(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2018年のフランスの作品。

監督はベンジャミン・コンブ。

あらすじ

かつて精鋭部隊「コマンドー」の隊長として名を馳せたジョン・ハンター(エリック・カルレシ)は山荘で静かな生活を送っていた。そんなある日、かつての戦友ホプキンズ(フィリップ・アリエ)から謎の忍者軍団によって、愛娘ジェニー(アナエレ・リンセント)が誘拐されたことを知ったジョンは単身で忍者軍団に戦いを挑む!!

アマプラにて、評価も良かったので鑑賞。

パッケージからもなんとなく察することができるようにめちゃくちゃ低予算映画。どのくらい低予算かっていうと、マジで学生映画に毛が生えた程度。

キャストはほとんど素人みたいなものだし、ガンエフェクトや爆発のCGも2018年当時とは思えないチープさだし、回想シーンで出てくる恐竜も完全にぬいぐるみだったり、人体爆発シーンで使われるのも、カカシみたいな人形なのを隠そうともしない。

ということで完全に作り手としても低予算を逆手にとった「意図的」な作風、80'sのムードといい「ターボキッド」や「カン・フューリー」最近だと「サイコ・ゴアマン」なんかに近い雰囲気といえる。

その中でやはりこの手の映画らしくオマージュ全開!!序盤は「プレデター」だし、主人公ジョンは完全に「ランボー」、ジョンの娘ジェニーが敵を罠に嵌めるくだりは「ホームアローン」(頬に手を当てるムンクの「叫び」みたいなポスターアートも再現!)、他にも「ターミネーター」だったり「マッドマックス」だったりとまぁホイホイお気軽にパクってて楽しい。

ただ、そんなチープさとオマージュ満載な感じながら、できる範囲でアクションは頑張ってて、敵の兵士との多対一の戦いでは銃乱射からの敵の目ん玉を突き刺したり、手や足をちょん切って「"目"は離さない」「"手"間賃は高くつくぞ」など「人を殺して捨て台詞」全開のグロ描写があったり、なんか突然味方になるアジア人の忍術マスターとの修行パート、そして宿敵、その名もレッド忍者とのラストバトルと意外な正体など、他にもちょいエロ描写があったりと露悪的な作りを生かしたコメディ風味で楽しく仕上げているといった感じ。

ただ、まぁ序盤は特に回想シーンが多いこともあり、時系列が分かりにくく非常に混乱したり、修行パートとラストバトルが異様に長かったり、あと残りの時間でまだ敵残ってるのにどうするの!?って状況下で力づくでぎゅってやって無理矢理「マッドマックス」テイストで終わらせたようなラストだったりとまぁ不細工な点も多々あるのも事実。

だから、まぁ観る側としてはあくまで暖かい目で許せるかどうかでその評価が分かれそうな作品ではあるけど、個人的にはまあまあ楽しめたかなー。
R

R