モノクロの映像に淡々とした会話や空気感で進む現在パートとカラーになっている回想パート。ありきたりなような気もするけどこの雰囲気と構成、好きだなあ。
綾野剛さんと柄本佑さんがお目当てだったのもあって、お二人の芝居をものすごく堪能できた。多くのシーンで見られるタバコを吸う姿、1本取り出して火をつける所作から全てが素敵だったな。最近はこういう喫煙する描写って忌避されがちだけど、やっぱり映えるね。スナックで2人並んで酒と煙草を片手に語り合う。良いよね。
さとうほなみさんのお顔が好きフィルターと結構自然な演技だったおかげで回想パートもちゃんと楽しめた。
言われているよりも性描写は多くない。感じ方は人それぞれかもしれないけれど、ちょうど良かった気もする。文学的だなあと思うところもあったのは原作が芥川賞を受賞した小説だからかな。どうなんだろう。読んでみようかな。
どこからどこまでが現実か、想像させるような作りになっているんだけど、ラストシーンで文章を書き換えたことと、エンドロールで仲良く2人で歌う姿には何かこう込み上げてくるものがあった。面白かったよ。
(...そういえばMINAMOちゃんが出てきてすぐに認識できてしまったのが悔しい。してやられたな。)
168/2023