2na

首の2naのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.0
期待値はそこそこ、といった具合で鑑賞しましたが、予想をはるかに超えて楽しかったです。

冒頭からタイトルどおりの首チョン連発で、レーティングなんか関係ないと言わんばかりの、北野監督の本気度が伺えました。さすが構想から30年も経っているだけはあります。

役者陣は揃いも揃って皆さん凄いのですが、予告編の時点で存在感がとんでもなかった加瀬亮さん演じる織田信長がとくに凄かった。「アウトレイジ」の石原役に通じる怪演で、終始本作を引っ張っていたと思います。

セルフパロディと思われるコメディ演出も挟みつつ、基本的には全編血生臭い話し(裏切りに次ぐ裏切り)で、どこに連れていってくれるのか期待していたところ、唐突に終わるラストにきょとんとしてしまいました。まぁ、これはこれでありな気もしますが。

IMAX上映での時間が合わず、今作は通常のスクリーンで観ましたが、合戦での音がやたらでかいので、IMAXやDolby Atmosなど、音響が良い環境で鑑賞するのもありですね。

鑑賞後、パンフレットの他、原作小説やグッズも数点購入してしまうほど盛り上がりました。