「グロい映画だよ」って言われていたけど北野武監督の織田信長や明智光秀がどう描かれるかが気になって観にいってしまいました。確かにグロい〜。朝ごはん食べないで観にいったけど、食べたら吐きそうでした（笑）
織田信長は尾張のヤンキー、ヤサグレ、のイメージでしたが、やはりそうであったかと、妙に納得。大河ドラマでは綺麗に描くすぎるところも、臆することなく好き放題の描き方。暴力シーンでは演技する側も大変だったろうと、撮影中は怪我無しでは済まされなかったのでは無いかとも心配するくらいの迫真の演技。
織田信長を演じたのは加瀬亮。わたしはあまり知らない役者さんだったからか、役者さんが演じる織田信長では無くて、その時代に生きていた織田信長を間近に観ているような錯覚をするぐらいにハマった感があって面白かったです。
他の脇を固める役者さんたちが皆さん有名すぎて、役柄よりも役者本人が見えてきてしまうからもあるのかな。加瀬亮さんがほかの役者さんたち同様に有名であったとしたらごめんなさい、わたしが知らないだけですね（笑）
歴史物は点と点の史実を、描く者が線と線のドラマで紡ぐ。北野武監督が調べてみても80例ほどもあるという織田信長と明智光秀との関係性。北野武監督が描くストーリーはそのなかのひとつではあるのだろうし、正解は誰にも分からないが、あながち間違ってないのではと思わされる作品。激しく、グロく、直視シンドイ作品でしたけど。戦国時代に生まれていなくて良かった。
