見たで。今年の映画館納めはこれ!戦国の世の命の軽さ、残酷さからまさかの色恋までを北野武監督の笑いと創造性で描くブラックコメディ。すべての選択と結果が首に直結するイカれた人々が織り成す物語に悶絶する3時間。MVPは加藤亮で信長の持つ暴力性と残酷さの極北を感じる怪演は圧倒的だった。
個人的には暴力描写に重きをおいた北野作品も好きだけど例えば「菊次郎の夏」の様な監督自身の人間性を感じるセンチで優しい北野作品がもっと好きと言う人間なので世の中の熱量と比べてそんなに本作に興味があったわけではなかったのでかなり遅れての観賞になりましたが自分の想像以上にエンタメしていて3時間と言う長さを感じる事なく楽しんでみる事ができました。
大河ドラマとかを基準に時代劇を見てる人が本作をみても合わないかなあとも思うけどこの北野監督の悪ふざけをどこまで肯定できるかでも評価は変わりそう。面白かった事にはかわりないが個人的にはやっぱり人間ドラマに重点をおいた北野映画をまた作ってほしいなと思う自分もいる。あるいは様々な価値観が交差し変わりつつある現代を監督からみた作品か。
