『首』は、北野武監督作品の中でも一番の駄作だと思う。
ちなみに、私は、北野監督の『監督ばんざい！』も『TAKESHIS'』も楽しく見れたし、『Dolls』は傑作だと思っている。『龍三と七人の子分たち』ですら微笑ましかった。だから、今回はどうしてしまったの？という感じで困惑してます。
『首』のキャメラマンは浜田毅なのよね。
これまでの北野作品の撮影は、ほぼ、柳島克己だった(「その男、凶暴につき」と「HANA-BI」以外の北野作品のキャメラは全て柳島克己である。)。
柳島克己の撮影したこれまでの北野作品には、いい画がいっぱいあったのだが、今回は全くなかったんだよな。キャメラマンがかわったことも大きいのかな。
しかし、やはり、森プロデューサーの不在が一番大きいのでは。。。森プロデューサーは北野作品の影の監督だったという噂もあったしね。
北野監督にNOと言える人が現場にいなくなったのが、本作が駄作になった原因ではなかろうか。。。
本作は、黒澤作品の足元にも及ばないよ。
