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テノール! 人生はハーモニーのhirobeyのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

オペラとラップをテーマにしたサクセスストーリー。

主演のMB14について、観賞後に調べました。フランスのビートボクサーとのこと。ヒューマンビートボックスって、マイクを持って口で楽器の音などを演じるあれのこと。ただ、彼が英国ゴットタレントに出演した動画を見たら、想像のかなり上を行っていて素晴らしかった。なんなら彼の魅力は圧倒的にこっちで、映画の中の彼は、あえて彼の武器を最小限に留めた感じ。やはり、本職が凄いなぁと感じた次第。
勿論、テノールの発声なども出演に際して、相当練習したようだが、THE VOICEで準優勝した実力もあり、音を出す才能に溢れている人物。

ストーリー的には、想定通りの展開。気になったのは、オペラ教師のソウルへ行く行かないの部分と病気の部分、幼馴染との友情以上恋愛未満の部分、ライバルとの関係などが消化不良ではあった。
また、アントワーヌは、簿記と寿司配達とラップバトルの掛け持ちに、オペラの勉強も始めて、そりゃ生活がどれも疎かになるだろうなとは想像に難くない。兄や仲間からの期待もあって壁にぶつかるところも。

ラストシーン。仲間たちが初めて彼のオペラを聴くところは、その驚きと感動が想像できて、こちらも感動をもらうことができた🥲

パリのオペラ座がとにかく壮大で美しい。レッスン室も本当にあの環境でやるのだろうか?凄すぎる。

寿司の配達や蝶々夫人のCDジャケットが浮世絵だったり、監督の日本贔屓っぽいところを感じた。日本のポスターの前でFaceTimeをするところは笑えた。
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