こにぴ

キリエのうたのこにぴのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.5
登場人物の生きにくさみたいなものを表現するのは岩井俊二様様ですね。アイナが歌うたびに鳥肌。3時間おしっこは頑張って我慢しました。
るかがいて、まおりがいて、今を生きてるのはそれぞれ過去があって。そのそれぞれの過去とは。
私が思う岩井俊二の映画は、セリフとか映像美とかでは無くて、人柄、その人物の細部の生きにくい現代故の感情背景を落とし込むのが上手いなと思います。
ネタバレ、まおりちゃん、女を使って仕事をしている3代を高校生の頃は卑下していたのに、育った環境あるが故に自分も女を使って男を騙すことになってたんじゃないのかな。育ってきた環境ってものは良くも悪くも偉大ですね。広瀬すずまじ可愛い。
岩井俊二×小林武史 見る前から期待していたけど、期待値を超える内容でした。大満足!まただいすきな映画スワロウテイルとリップヴァンを見直そうと思いましたー!
七尾旅人も無駄遣い半端ねえな誘拐犯にすな〜!
最後の歌のシーン"こんなはずじゃなかった"と歌ってるところはストーリーと相まってズーンと来た…