アイナ・ジ・エンドの歌声が超良い。
同じように昔の名前を捨てて、何となく人生を変えたい逸子と、人生を音楽で彩っているキリエが対比的で、夢を持つ若者の残酷な部分も描かれていた。何もかも持っているのに本当は何も持っていない逸子と、何も持っていないのに音楽で人に感動を与えるキリエ。
全体的に幼少期、震災、現在のパートに分かれていて、幼少期から現在のパートにかけては上記の逸子とキリエの関係が描かれているのだけれど、夏彦の関わる震災パートがどうしても物語の軸から離れているように思えた。
震災がなければ夏彦からギターを教わることも、逸子と出会うこともなかったのかもしれないけれど、少しその部分の物語との繋がりが分からなかった。