Reireiko

キリエのうたのReireikoのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.7
震災をバックボーンに、「そういう風にしか生きられない、生きられなかった人たち」の姿を生々しく、鮮烈に描いた映画。
それだけなら辛い映画になってしまいそうなところ、音楽が、歌うということが、圧倒的な救いとして全体を支えている。

映像が美しい。音楽が美しい。これは岩井俊二監督が好きな人ならいつも通り期待してよい。

物語の軸が震災後を生きる人たちなので、個人的に3.11に対して何かあるかどうか、で響き方は違うかもしれない。

役者さん一人一人の演技が印象的で、観終わった後もどこかで彼らがまだ生きているような錯覚を覚えるくらいの説得力があった。
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