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キリエのうたのnnnのネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

季節や景色、少女の揺れ動く心情を映す表情たちが
懐かしくも、儚く、脆く、美しい。

壊れて消えてしまいそうでも強く心に届く歌声も、
母と祖母と同じ生き方にならないように必死に逃げようとしても
結局どこにも行けずにちがう場所で
同じ生き方をしてしまっている閉ざされた生き方も、
心に罪の意識を抱えてしまう生き方も、
断片的に描かれるからこそ
都度それぞれの苦しさに胸がぎゅっとなる。

イッコ(真織里)、kyrie(路花)、夏彦
3人の時代、主軸が交差しながらゆっくりと繋がっていく感覚は
不思議で難しく考えさせられるが
観ているうちにどんどんこの世界に入り込んでいく。
この見せ方、編集、構成、脚本はとても難しいのに素晴らしい。

kyrieでありキリエであったこと。
同じ人が姉妹を演じること。
それが初のアイナなのがよかったのか。ここは悩ましい。

少女、学生服、雪、前後する時代、同じキャストで別役、、、
岩井俊二ワールドに溢れた作品。
178分、わたしにはあっとゆうまだった。
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