サブタイトルは木漏れ日(多分)。
画が完璧で美しい人生讃歌。
静かで豊かという満ち足りた贅沢な時間を観客も共に味わえる。
ルーティンをこなす同じようでいて異なる毎日は平凡で淡々としながらもエモーショナルで愛おしい。
役所広司が言葉に出来ないほど素晴らしい。
主人公がかけるカセットテープから流れる設定の選曲が秀逸。
特にニーナ・シモンにはやられました。歌詞と映像のマリアージュ。
音楽ではあがた森魚のギターで石川さゆりとか誰がキャスティングしたのだろう。
日本の映画監督が撮ったと言われてもわからないほど自然な日本。
主人公の夢うつつと音楽とラストはヴィム・ヴェンダースかな。
読書をしたくもなるし、自分もちゃんと丁寧に生きたい、仕事頑張ろうという気にさせてくれる東京ロードムービー。
これからずっと大切にしたい、とても良い作品でした。
はるのおがわの透明トイレを始め、東京のお洒落な公共トイレも楽しめます。
最後まで席を立たれませぬよう。
今年は東京国際映画祭審査委員長ヴィム・ヴェンダースということだからかTIFFのオープニングの他に期間限定の特別先行上映。