risa

PERFECT DAYSのrisaのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【ネタバレ注意⚠ / 再投稿】

大好きなヴィム・ヴェンダースの新作、というだけで嬉しいけれど、映像として詩的で美しい物語だった。設定にリアリティはないかもだが映像としてとにかくかっこいい!!陰影と光に色彩……たまらん。

いつかこの日常が終わると平山さんはどこでわかっている気がする。割り切れない感情や、わだかまりがあることもなんとなく想像できる。それを抱えて生きていくしかないのなら切ないけれど、今度は今度今は今ーー何も変わっていないようでいて、刻々と変わっていくからこそ、平山さんは今日もフィルムに収めるのだろう。

また、この映画を10年、20年後に見たらとても面白いと思う。東京という街も、そして観る時の私自身も今と変わっているだろうから。未来の自分がどう感じるのか気になるし、東京の今を切り取った歴史的な意義もけっこうあるんじゃないかなと。

下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチに浅草駅の地下のあれが出てきたのは胸熱!!海外の人たちもきっと喜ぶであろう、東京のリアルさが出ているロケ地だと思ったし、それをさすがヴィム・ヴェンダースな視点で撮っているからカッコ良い。だからか東京の景色が新鮮に見え、ソフィア・コッポラのロスト・イン・トランスレーションにも通ずる、日本人ではないからこそ映し出せる日本や東京があったと思う。

それと音楽面も最高で。ルー・リードにヴェルヴェッツ、パティ・スミス……グッときたな〜
最後に私も影踏みやりたい!笑
risa

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