ドキュメンタリーのようなじっくりとした撮り方で、ここまで役者を信頼して預けている映画というのも珍しい。さすが役所広司。
激シブな選曲と美しく撮られた街並は、もしかしたら20年後ぐらいに見返したらエモすぎて号泣してしまうかもしれない。（カセットデッキ付いた車とか今あるのか？）
とまぁ見事に東京を表している作品ではあるが、「今を生きること」や「思い出に浸ること」よりも、やはり伝わってくるのは「孤独」についてであり。ラストショットは、一歩間違えればあんなのはもうジョーカーであって「こんなふうに生きていけたなら」なんて楽観的に受け取ることは到底できないのであった…
