真矢

PERFECT DAYSの真矢のネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この監督の作品を見たのはコレで3本目です。
選んだ作品が良くなかったのか?
あまり良い印象がない

今回も見た人によって好き嫌い別れそう…
でも自分はめちゃくちゃ良かったです。

チラチラと気になる同じ人や
同じ物が出てくるけど
それが全部分からないまま終わっても
「まぁ、そういうものだね…」
で終わる事もヨシとできる。
(◯✖️ゲームの相手とか、
公園の隣りのベンチで一人で昼飯食べてたOLが
突然、役所が娘連れてきたのをどう思っただろうか?とかw)

全ては役所広司の目線(目に映るもの)で
構成されている。
と共に彼の演技がとても良い。

最後の3分間?彼の表情だけで描いた
(この間一体どれだけの感情が
彼の中で動いているのか?)
のも彼がこの映画の全てであると思った

中盤あたりまで全然喋らないから
冷たい人かと思いきや
後半からは全然そうでもない事が
むしろ他の人から感情を受けやすいと
分かって微笑ましかったです。
頬にキスされて引きずるとか

盗んだ物を返すとか普通ないと思うけど….
相手の人柄を知ってのことだろう。
相手の持ち物を売るとかも
相手の日常や生活を切り離すということだから
役所はそれは譲れないのだろう
自分の小さな世界を大事にしている人だから…

もう一つの大きなポイントが
彼が仕事で移動中車の中で聴いてる曲たち。

舞台が浅草付近だろうけど、
ザ・下町東京に60〜70sの洋楽ミュージック
がこんなに溶け込むとは思わなかった
ベルベットも、ルーリードも、
ヴァン・モリソン、パティス・スミスも
良いですね。

でも一曲目のアニマルズが1番ポイントなのかな?

日本人監督ではこんな作りにはまずできないですね

日本の公衆トイレは世界一綺麗だと思うんだよな。
世界でもこの映画は観れるのだろうか?
観て欲しいですね。

とにかくとても好きな映画となった
真矢

真矢