外国の映画にありがちな
不思議な日本ではない。
以前に『柳川』(チャン・リュル監督)を
観た時も感じたが、
邦画でもなかなか無いくらい
丁寧に日本の街を描いている。
一つの都市の中に、
なかなか交わらない世界が
無数にある。
そのグラデーションの描かれ方が
また見事。
東京のデザインの素敵なトイレが
たくさん出てきた。
ちなみに、小岩とかにありそうな
公衆トイレはぜんぜん出てこなかったから
トイレのグラデーションは無し。
巨匠ヴィムベンダースと
名優役所広司の組み合わせは
素晴らしかった。良い映画。
よく通りかかる公園のトイレも
出てたので、
役所広司が洗ったのかと思うと驚き。
誰であれ、綺麗に使うようにします。
主人公の名前は、
小津安二郎監督作品から
取ったとも言われている。
どちらも、秋刀魚は食べていない。