Periko

PERFECT DAYSのPerikoのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

セリフが少なく、表情と何気ない日常に目を向けさせられる作品。

かなり好きです。
小さい幸せに気づける、噛み締める、そういう一年、そういう人間になろうと思った。
新年1発目、相応しく、素晴らしい作品でした。

毎日繰り返される同じような日々
同じ時間に起きて、植物に水やりをして、歯を磨いて髭を剃って、缶コーヒーを買って出勤して、トイレ掃除をして、昼は神社が近くにあるベンチに座ってサンドイッチ食べて、木を見て、写真撮って、銭湯に通って、ランドリー行って、行きつけの居酒屋とスナックに行って、本を読んで寝る。
でも、いつもの日常に見つける小さな幸せ。今日も晴れてる、風が気持ちいい、掃除しているトイレに丸バツゲームが始まっている紙があるからなんとなく、一つのマスにバツを書いてみる。

そんな日常にたまに現れる、別のリズム。
姪が家出をしてきたり、同僚の若者が女の子を連れてきてお金を貸したり、疎遠だった妹が来たり、スナックのママが元夫といたり、
少し心が揺れる、自分の生活現状を振り返る機会になる。涙が出てくる時もある。

これは、歳を重ねるにつれ感じ方が大きく変わると思ったから、数年置きに何度も見よう。

下記2点の意味がわからなかった。
・建物が更地になったシーンで、1人の老人が歳をとると何もかも忘れちゃう。これだから。。

・妹と、その娘が家出から引き戻されるシーンで、役所こうじと妹が抱きしめあって、別れのシーンで2人とも泣きそうになる。役所こうじは車がすぎた後泣いて、少し眠れなさそうだった。

同じ上映に見にきていた、50後半ぐらいの女性は後者のシーンで泣いていた。僕にはわからなかった。
いつかわかるようになるんだろうか。
Periko

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