Hal

PERFECT DAYSのHalのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.5
自分自身の木漏れ日はどんな時だろう?って考えにたどり着いた。

木々の葉動、凛とした佇まい、木立が影の対になってみたり光を差し込んでみたり。
エンドロールでのうろ覚えをかみ砕いて。

その時を感じる瞬間、であってその時の今、その一瞬であって…

人間で表現すると”喜怒哀楽”なのかなと。平山さんの映し出したものがシンプルで言葉は圧倒的に少なく。何ともそれが人間らしくて、

毎日、箒のはたいた音で目覚め、
布団を畳み、植物に霧吹きしオーバーオールを着て、まだ日が昇らない時刻に
缶コーヒー片手に好きなカセットテープを選択しスカイツリー背に都内のトイレ清掃へ向かう…

昼休憩は境内でサンドイッチと牛乳パックで満たしフィルムをきる。
休日は決まってコインランドリーで洗濯。
その合間、フィルムの現像をとりにいき行きつけのママのスナックで一杯。
スナックで見かけてしまった元夫とのこと。後に、カミングアウトを聞き
ともに、影踏みをする。

日々、淡々と単調として見えがちだけど実はそうじゃなかった。

他者とは繋がってないけど、繋がった瞬間はある。繋がる瞬間はある。

姪っ子とのやりとりで
今は今。今後度は今度。

影踏みで平山さんが変わらないものなんてない!て声を大にして言ったこと。

ラストシーン。ニーナシモンのFeeling good!鳥肌。
実はそうじゃないがたぶんそういうことだよね。
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