なずな

PERFECT DAYSのなずなのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

追記 2024.2025.
舞台挨拶があったので
会いに行っちゃった…
3列目、近かった
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
にて2回目鑑賞
https://note.com/bittersend/n/nae6e64300bed
泯さんの手の振り方がcuteすぎた
役所さんは花粉症とみた 笑
アオイちゃんの可愛さexoticな外見とのギャップ
中野有沙ちゃん芯のある柔らかな美しさ
4人があまりに魅力的でやはり
このキャストだから役所さんだから
出来上がった作品だなぁと…
……………………………………………………


この映画が好きだと思った

この映画が好きな理由は
役所さんがすきで、もともと
役所さんの黙った演技が好きだから
あと、とにかく選曲が最高✨️
ヴィム・ヴェンダースの曲のチョイス
今回もほんとうにいい…︎︎ᕷ·͜· ︎︎

淡々と粛々と繰り返す
静かに質素にシンプルに
小さな出会いや出来事の数々
周囲に目を凝らして見つめて
自然や街のなか場所にもひとにも
ちゃんと見つけようとしなければ
気にもとめずに過ぎてしまいそうな
ゆったりとした視線と感情
大切にしてきたものを大切に
身の回りの好きなものを大切に
こんなところがとってもよかった

平山さんのその生活が
その毎日がパーフェクトなのか
と、言ったら正直わからない

職業差別は決してないしお掃除のお仕事
そこにリスペクトや感謝はあるけれど
これから将来を考える子供や若者なら
毎日ただただトイレ掃除を続ける日々
それを理想と目指そうとするひとは
恐らく居ないだろうし夢がない

平山さんがそこへ至った経緯
この日々を敢えて繰り返す
日々にちいさな幸せを感じるように
自分から多くを削ぎ落とし
同じ様な完璧な明日を迎える
そこへ納まったそれまでがあって
あえて選んだ生活だからこそ
口にしない思いの行き着いた場所
そこが描かれた日々だったからだ

東京都でいくつも作られた
数々の作品とも呼べるトイレ施設と
清潔さを保つ為日々働くひと達の存在
それらを映像作品として作り上げる
プロジェクトとして考えられていたなか
1本の映画作品として作られた本作
多くの問題点をふんわりと描き
観て気づく人にはそのぼかした部分が
気になるかも知れない
(泯さんの存在描かれ方など…)

繊細で静かだけれどいろいろな意味で
観る人によって多角的で
多くのメッセージを感じる作品


あと、余談だけれど
hugにはちょっと違和感
ヴィム・ヴェンダース×役所さんだから
それもありなのかなと観ていたけれど
コミニケーション下手な日本人
しかも相手と心や物理的に距離があれば
尚更、気持ちがあっても抱きしめる
ハグってなかなかハードルが高いかな
なんて野暮なこと思っちゃった 笑
なずな

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