歯を磨き
植物に水を与え
缶コーヒーを飲み
車を運転しながら
音楽を聴き
公衆トイレを掃除して
銭湯で一番湯を浴び
飲み屋で軽く一杯
本を読んで眠る
休みは
洗濯して
写真を現像に出して
古本を買い
小料理屋で飲んで
本を読んで眠る
そんな穏やかな生活に投げ込まれる
さまざまな石の粒
生まれた波紋は広がり
感情の波となっていく
あまり言葉を語らなくても
真摯に向き合い
正直に生きる
平山という一人の男
多くの人が共感しつつも
同じ生き方をできる人は少ないだろう
それでも
彼の小さくとも満ち足りた日々には
誰しもが憧れと尊敬を感じてしまう
役所広司さん
上手いと認めつつ
なんとなく見る機会はあまりなかったけど
今回は完全に痺れました
ヴィム・ヴェンダースさん
日本で日本人で
あなたにこんな素敵な映画を撮られて
嬉しいような悔しいような
複雑な思いでいっぱいです
今年初の劇場でしたが
十段階でいったら九くらい最高でした
