うめさんの映画レビュー・感想・評価

うめ

うめ

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

お金の為だったとしても

助けたい思いだったとしても

その行動を認めてもらうには

確かな一線があって

それを越えてしまえば

世の中はもう真っ直ぐには見てくれない

でも

心に線は引けない
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

やっと掴んだ

小さな夢は

あっという間に燃え尽きて

残ったのは

ささやかなプライドだけ

そんな2人が

夢を売る

でも

それが少しずつだけど

ズレを生み出していく



なんと言っても
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

前触れもなく

足元は崩れ落ち

悲しいのか

寂しいのか

悔しいのか

言葉はおろか

自分の心さえ

形にならず

ただ

流されるままに

もしかしたらと

詰め込んではみたものの

穴の底か
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.5

田舎の友達との飲み会二連荘のダメージ
「ラストマイル」の塚原監督
Filmarksのスコアもなかなか
軽く楽しむつもりで見てみたのですが…
う〜ん
それを差し引いても
悪くはないけど物足りない
原作が
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ジョン・ウィリアムズ/伝説の映画音楽(2024年製作の映画)

-

映画を見る人なら

知らない人はいない

ジョン・ウィリアムズ

実際の映像と共に語られる

生い立ちから築いたキャリア

家族への曲への思い

そして

スピルバーグ

ルーカス

j.j.エイブラ
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.8

久しぶりのウディ・アレン

不安定な幸せの中の長女
女優になる夢に悩む次女
美しさが波乱を呼ぶ三女

元夫
パートナー
各々が秘めた悩みと欲望
みんなやってる事は褒められないのに
なんでしょうかね
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

-

空気が読めなくて

自分の気持ちに正直で

思った言葉でそのまま話す

だから

学校でも

家庭でも

見えない壁に隔てられ

彼女の呼びかけは

どこにも届かない

エンジン音と

クリクリボウズ
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十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.7

大好きな白石監督だし
メインキャストも最高だし
愛する時代劇とくれば
見に行かない選択はない
だが…
不完全燃焼
芸人を使うのもいい
都合の良い展開もいい
でも
私が見たかった白石監督の時代劇ではない
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犬部!(2021年製作の映画)

3.8

殺処分されてしまう動物を救う為
獣医大で結成された“犬部”
それぞれの思いで選んだ道を経て
また一つになる時はやってくる


こんなの…
泣いてしまう!
犬好きだったら号泣ものです😭

獣医を目指す人
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

子供らしくいる事の難しさ

世界は複雑になっていき

情報は過剰に溢れ

考えなければ

ただ生きるのさえままならない

そんな中で叫ばれる

コミュニケーションの必要性

確かに

苦しむ子供に寄り
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

3.7

アメリカの社会の中で特異な存在として扱われる“アーミッシュ”
その少年は旅行の途中で殺人の現場を目撃してしまう
未亡人である母と子を守る為に刑事ジョン・ブックの孤独な戦いが始まる

ハリソン・フォード
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.9

伊坂幸太郎の作品って…
意外と映画と相性が良いですよね
ファンタジーな世界観
まとめやすいストーリー
アクの強いキャラクター達
今回もたぶんにもれない仕上がり


時代が早すぎたパンクバンド
運命の出
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

3.9

仕事を失い

母が亡くなり

スーパー兼食堂兼便利屋

そんな実家しか居場所のない

跡を継いだ長男

出戻って居着いた長女

引きこもった次男

そして

自分を曲げられない次女

みんな不器用で
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サウンド・オブ・フリーダム(2023年製作の映画)

4.2

劇場では見れないかと思ったが…
なんとアップリンクで上映してるのを発見
毎度ありがとうございます

日本ではあまり騒がれていないが
あの世界を震撼させた事件
その裏にいる人達の圧力なのか
なんと上映ま
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ラストベガス(2013年製作の映画)

3.7

マイケル・ダグラスの結婚を機に集まる
ロバート・デ・ニーロ
モーガン・フリーマン
ケヴィン・クラインの元悪ガキ4人組
しかし
許せぬしこりがあって…

タイトルどおりのラスベガスを舞台した下ネタ込みの
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あまろっく(2024年製作の映画)

3.8

私は間違ってない

それだけを支えに生きてきた

そんな硬い硬い心は

世間の荒波にポッキリと折られ

すぐにくっつくかなと思ったら

さらに折られ続け

いつの間にやらこっなごな

ハッピーターンと
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.8

夫とも別れ

仕事もうまくいかず

2人の年頃の息子を抱え

苦悩に満ちたフィリッパの前へ

突然に現れた生きがい

リチャード3世

彼はどこに眠っているのか

道は指し示される


リチャード3世
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CUBE(1997年製作の映画)

3.7

今でも充分に刺激的
ただ衝撃はやや薄まったかな〜
冷静に見ると粗も多いし
放置されたままのものも多い
ただ
これが切り開いた道から生まれた
数々の良作を見てきたからとも言える
コンパクトながら
スリル
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.4

彼に罪はない
端正なルックス
それなりに動けて
たぶん性格も良いのでしょう
制作側からしたら
使い勝手の良い役者
ただ
彼の適性に合っているかが疑問で
本当の持ち味を引き出されてはいない
私にはそう感
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クラム(1994年製作の映画)

3.5

アメリカコミック界の草分け的存在
ロバート・クラム
彼とその家族を収めたドキュメンタリー

何かのメッセージを込めるでもなく
読み手を意識するのでもなく
ただ
自分の思うがままに書く
それは称賛の声と
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OVA 東京喰種トーキョーグール[PINTO](2015年製作の映画)

3.6

「東京喰種」のスピンオフ

尺は1話分だし
評価しづらくもあるが
本編で絶大な存在感を誇った
“月山習”こと宮野真守
彼に思い入れがある人向けですね
個人的には
“鈴屋”の釘宮理恵と彼
この2人は欠か
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大雪海のカイナ ほしのけんじゃ(2023年製作の映画)

3.4

オリジナルアニメから冒険は佳境へ

劇場ありきなのもどうかと思ったが
肝心の劇場版も煮えきらないな〜
既視感ありすぎな設定
似てるにしても丸パクリはちょっとね…
ストーリーも都合良すぎるというか
雑に
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.7

遊びに来た男女8人だったが
車がパンクしてしまい訪れた村
そこは何かがおかしかった…

なるほどね
やっぱり阪本監督ですな〜
おどろおどろしい中でさえも
全体に漂う良い意味でのB級感
堪能させて頂きま
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.0

絶望に終わりはない

人々は縛りつけた彼に

己の欲望を映し出す

アーサーなのか

ジョーカーなのか

混沌とした自我のままに

歌えば歌うほど

踊れば踊るほど

笑えば笑うほどに

どす黒い熱狂
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川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

3.8

何度も男に捨てられて
働く会社はブラック企業
今の男はバツイチ子持ち
そんな佐和子だったが
隔絶の5年を経て
倒れた父の代わりに
実家のシジミ工場で働くことに

若き満島ひかりを愛でる
これに尽きる
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.9

またも阪本監督作品から
殺し屋“国岡”に監督が取材するモキュメンタリー

最もバイオレンスなタイトルなのに
今まで見た中で一番ふざけてる笑
国岡のズレた感じも最高なのだけど
次から次へと出てくる殺し屋
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.8

阪本監督つながりで
今さらですが

冴えない用務員が実は…ってヤツ
いや〜みんな凄い動きですね
演技も悪くないし
畳みかけるような話のテンポもある
なかなかの見応えでしたが
尺が短いから仕方ないのか
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ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ(2024年製作の映画)

-

ドキュメンタリーというよりはメイキング

魂をこめる伊澤沙織
鬼気迫る池松壮亮
そして
覚醒していく高石あかり
あれほどのアクションを撮るために
身も心も満身創痍となり
途方もない研鑽の時間をかけ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

壊滅した街で奇跡的に残された一棟の建物
救いを求める人々と住民たち
露わになっていく本能とエゴ

人間の生々しさを容赦なく描く韓国映画
今回も通常運転だけど
ディストピア的だったり
SF色が強くなると
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

-

分断したアメリカを走りながら

シャッターを切り続ける

ベテランと若手のカメラマン

狂ってしまった世界

たがの外れてしまった憎悪

POPな音楽に包まれた

桁違いの恐怖

それはむしろスクリー
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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

4.1

取り違えられた花嫁
しかし
それが隠していた本当の気持ち
そして
インドの社会が抱える問題を明らかにする

さすがは映画大国
考えさせながらも
ハラハラさせたり
ムカムカさせたり
ドキドキさせたり
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

繰り返される2分間

あぁ
ヨーロッパ企画だねぇ〜
ゆるゆるな空気の中に
独特な間合い
シュールな会話
安定の伏線回収
それがバランスよく収まり
飽きさせない展開はお見事
本上まなみ
近藤芳正
見知っ
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.7

デビッド・ボウイを知る

彼を語るドキュメンタリーではなく
誰かが彼を演じるのでもなく
彼の歌を聴き
彼の言葉を聴き
彼の思いを想像し
彼の姿を見る
変にエモーショナルにすることなく
淡々としたペース
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ビースト(2018年製作の映画)

3.7

一つの猟奇殺人事件
犯人探しに火花を散らす
2人殺人課の班長
しかし
複雑な様相を見せ始める

「あるいは裏切りという名の犬」がベースと言いながら…
これは別の作品と言っていい
直接は見せないものの残
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.1

初の劇場

割と大物を起用したからか
いつもより
少〜しだけ真面目な感じ
池松壮亮は仕上げてきたなぁ
やっぱり凄いわ
前田敦子もね
アニメ好きが思わず反応しちゃうネタをぶっ込んでくるし
でも
“まひろ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

アマブラの配信終了の中に発見し
なんとなく見たくなり30年ぶりの再見
今になってみると
抑圧されたり
搾取されたり
そんな女性の苦しさも
やや男性の視点かな〜と感じる
女性の大変さってもっと複雑な気が
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