うめさんの映画レビュー・感想・評価

うめ

うめ

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.4

殺人鬼に狙われる娼婦達
ディアナは4人目になってしまうのか

不穏に鳴るBGM
チープ感のあるグロさ
わちゃわちゃ蠢く生き物
いつものダリオ・アルジェント節
今までに食べてきた私達には懐かしくても
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.5

そっと家族を残し

家を出る母

そこから

時間も

場所も

バラバラに

語られる断片の数々

少しずつ

輪郭は姿を見せ始める



伝えたい事はわかるのだけど
これが果たして最適なのか
アプ
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Garden of Remembrance(2024年製作の映画)

3.7

あなたと出会い

咲いた

色鮮やかな花たち

どんなにキレイでも

終わりはくる

でも

それは悲しいことじゃない

その美しさはずっと残る

胸のずっと奥の方に

そして

またいつか新たな花は
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ラン・ハイド・ファイト(2020年製作の映画)

3.4

母を失った娘
妻を失った父親
未だに癒えぬ傷に苦しむ親子だったが
通う高校で事件が起きてしまう

銃が絡む内容で
未成年が被害者となると…
親世代の私にはきつかった
それなりの評価はされていても
今の
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きみの色(2024年製作の映画)

4.3

濁りのない

淡く

澄み切った

その瞬間だけの



時に滲み

時に混ざり

そして

音は奏でられ

色は踊り出す

楽しく

軽やかに

柔らかな

ステップで



心の準備はしていても
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.8

残された

たった一つの望み

それを鞄に詰め

老いた体を引き摺って

思い出とともに

バスに乗る

かすめていく

様々な人の思い

ゆっくり

ゆっくり

その時はやってくる



ストーリー
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

ゆれる

思いもかけない事に

ままならない己の心に

抑えきれぬ欲望に

勝手に描く未来に

人は誰もが

儚く脆く悲しいから

いともたやすく揺らいでしまう

そして

私達が見るものも不確かで
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

-

採点不能
どちらかと言えば悪い意味で

とんでもない労力がかけられている
アート的な価値は高い
アイデア自体も練られている
でも
これを面白いとは思えなかった
このグロさが突き抜けているとしても
ひた
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.0

あれ…
やべっ…
全く面白くないんですけど…
映像の美しさとか
思わぬアプローチもあるけど
それをなぜ今さら
それをなぜ猿の惑星で
そんな思いが拭えない
終盤の展開も私には?な部分ばかりで
パッケージ
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.1

エンタメと警鐘の見事な融合

某大手会社を思い出させる物流会社
そこに爆発物が混入していて…

息子が絶賛した「アンナチュラル」
一緒にチラ見した程度ですけど…
まず彼等の使い方が上手い
話の邪魔をし
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サユリ(2024年製作の映画)

4.0

幸せな一家が引っ越してきた一軒家
しかし
そこはただの家ではなかった…

出だしこそ古き良きJホラーの趣だが
忘れてはいけない
そう
監督は白石晃士だということを!
いきなりの転調にビックリしたわ!
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ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

3.6

報道写真家ユージーン・スミス
彼のアトリエ兼住居でとられた
大量の録音と写真
その記録と彼の人生を辿るドキュメンタリー
コメントする
カーラ・ブレイ
フィル・ウッズ
これには思わず驚いたのだけど…
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水で書かれた物語(1965年製作の映画)

3.7

婚約者と結婚を控えた息子

婚約者の父と関係を持つ母親

官能的でありながら文学的

淫靡だねぇ

爛れとるねぇ

婚約者役の浅丘ルリ子

笑顔といい大胆さといい最高なのだけど

母親役の岡田茉莉子の
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処女の泉(1960年製作の映画)

3.7

厳しい父親

甘やかす母親

世間知らずな娘

歪みきった召使

誰もに罪はあり

傷つけ傷つけられ

心から血は流れる

宗教的なようで

倫理的なようで

道徳的なようで

その人の価値観で印象は
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.7

取り返しのつかない事故

失われた大事な命

消えてしまった自信

断ち切った繋がり

未来への夢は消え去り

何も残されたものはない

そう思っていたのに

痛くても苦しくても

過去は追いかけてく
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あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)

3.8

なぜ今この映画なのかは
某マーヴェル映画を見た方はわかるはず
ネタにされていたのでどんなもんかなって
………
あれ?
これ悪くないんじゃない?
いやむしろ好きな部類なんですけど
もうね
あまり華はない
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さんかく(2010年製作の映画)

3.7

同棲中の2人の家へやってきた
彼女の15歳の妹という異物
その不安定さが波乱を生み出す

愛と裏返しの狂気
日常に潜む不穏さ
踏みこえやすい常識
そんな危うさを描かせたら吉田監督は上手い
笑いと怖さの
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

-

当たり前のように傷つけられ

悪気もなく辱められる

女性達に迫られる決断の時

「許すのか」

「闘うのか」

「出ていくのか」

見ている方にも問いかけられる

愛とは?

赦しとは?

私達には
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

GENERATIONSはどうでもいいけど
あの清水監督だし
割と評判も悪くなかったので
配信を待っていました

確かに悪くはない
彼等の演技もまぁギリ及第点
あの家の感じとか
過去パートとか
歌を使っ
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ゼーガペイン ADP(2016年製作の映画)

3.7

アニメ版のビギニング作品
時系列でキレイにまとめられ
驚きの要素も盛り込まれており
なかなかに楽しめるのだけど
その深掘りは
完全にファンに向けられたもので
掘ったこともなけりゃ
普段はあまりアニメを
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

-

回り続ける負の連鎖は

国内でも

国外でも

アメリカの首を絞める

そして

それは他の国であっても同じだ

だから

こういう映画が存在する意義はある

客観的に知り

自発的に考え

意識をす
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野いちご(1957年製作の映画)

3.9

医師として

財産も

名誉も

持っているのに

胸に残るのは

虚無と

後悔と

苛立ち

しかし

息子の嫁との車での道行き

出会い

語り

込み上げてくる思い



自分が歳を取ってきた
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.8

ベトナム戦争で地獄を見た3人の男
それぞれの道を進んでいたが
ある1人の死が再び巡り合わせる

スティーブ・カレル
ブライアン・クランストン
ローレンス・フィッシュバーン
もうさすがとしか言いようがな
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劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

4.0

大奥を舞台に繰り広げられる
怪しげな薬売り
絡み合う政治や野心
深い女の情念
摩訶不思議な怪異譚

いろいろあり主演が交代
まぁ…神谷浩史さんなら問題はない
女の園だけに色鮮やかな映像ながら
それに負
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.8

自閉症の妹と
アルコール依存症の姉
離れていた2人の同居生活
縮まりそうで埋まらない距離
でも
想いは湧き上がる


軽いようで深みのある音
色鮮やかなな映像
なるほど
SIAが監督・脚本なんですね
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

あまりに過酷な介護の現実

同僚からも被介護者の家族からも
信頼される介護士の松山ケンイチ
しかし
ある事件をきっかけに明らかになる真実
彼だからこその説得力
朴訥とした表情から滲み出る
苦悩と葛藤と
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.9

割と見ている中けど未見でした


映画の中で撮られる映画

出てくる人は普通の人で

話もあってないようなもの

文化も慣習も違うイランという国

それなのに

なぜだろう

彼等の気持ちが

彼等の
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.7

私にとって
周回遅れで見るのが定番の「キングダム」
やっと見ました

あれ?
今まででは一番好きかも
話全体の構成も良かったと思う
ちゃんと描きたいものに対しての取捨選択が出来てるんです

浅利陽介
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.8

まず声を大にして言いたい
「LOGAN」で大量に流した俺の涙返せ笑
振り返ってみたら…まぁ感無量なレビューで
こんな事になった今となっちゃ赤面物ですよ
ヒュー・ジャックマン
あなたも本当に今さら良く受
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

これは愛なのか

そもそも

愛とはどんなものなのか

疑い

迷い

信じ

でも

答えは出ないままに

ただその熱は心を焦がす

苦しくて苦しくて

息を胸いっぱいに吸い込みたくて

必死に手を
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.8

長い間

降り積もった後悔と

変わらない自己嫌悪で

凝り固まってしまった人生

もうこのままでいい

諦めかけた矢先

傷つきやすいナイーブな

壊れやすい自信を持った

柔らかくて眩しい光は現れ
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.7

アメリカ大統領の息子

イギリス王室の王子

最悪だった関係は

ふとしたきっかけで変わり始める

徐々に溢れ出す

気づき始める

それぞれの思い


ややチープだし…
マンガ的なストーリーではある
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.1

国の威信も

純粋な夢も

背負った重責も

消えない傷跡も

灯ったばかりの恋も

燻る怒りも

全てを載せて

飛んでいく

何かが変わる

今度こそ

そんな思いで

人は願い宙を見る



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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

少しずつ復調の気配を見せ始めているリュック・ベッソン
割と評判が良かったので気になっていたんですよね〜
配信がスタートという事でいざ見れば…
お〜
なかなか楽しませてくれるじゃないの
「ジョーカー」の
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.8

ただ

ひたすらに

繰り返される

同じような毎日

過去の傷が

積み重ねた時が

牛と土の匂いが

あの人の衰えが

私を縛り付ける

このぬるま湯のような温かさに

焦り苛立ったところで

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ディセンダント ライズ・オブ・レッド(2024年製作の映画)

3.6

いつもの
ゴージャスな衣装
ノリのいい歌とダンス
悪くはない
悪くはないが…
スピンオフ的な作品なのか
新章に突入という事なのか
いつものメンバーが不在で
ウーマも形程度となると
残念ながら物足りなさ
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