うめさんの映画レビュー・感想・評価

うめ

うめ

ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.4

繰り返される父親が家族を惨殺し自殺する事件
残されたのは“ロングレッグス”から届いた暗号文のみ
一人の女性の登場で解決するかに思われたが…


あ〜…
そっちの映画だったのか…
ねばつくような恐怖感と
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ネムルバカ(2025年製作の映画)

3.9

夢のいく先に正解なんてない
願いが叶っても
それが望んだ形とは限らないし
逆に失うものだってある
そんなまだ未確定で
エネルギッシュな時期を送る
“ルカ”と“柚実”

阪本監督らしい会話もあるが
今回
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.6

飛び抜けた美貌も

真面目な性格も

やり抜く根気も

何も持たず

何もかも諦めて

流されてきた人生で

行き着いた断崖絶壁

ふらふらと渡るうちに

込み上げるこの気持ちは

はたしてなんなのか
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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章(2023年製作の映画)

4.2

国の統治

己の理想

仲間との絆

家族の愛情

共和国と王国を軸にしながら

第三国や多くの国民も巻き込んで

乗りに乗りまくった天秤は

どこに傾いていくのか

3章にして

未だに裏切られ続け
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

予想もしない惨劇となった感謝祭
それから一年
忘れるなとばかりに暴れ回る殺人鬼
はたして逃げ切れるのか


ジャケからしたら
ジェイソンとかみたいな感じかと思いきや
「スクリーム」的なサスペンスホラー
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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章(2021年製作の映画)

4.1

水面下で蠢いていた怪物は
ついに姿を現し始める


美少女スパイが活躍する
もうこれだけ見たら色モノみたいだが
このヒリヒリする駆け引き
このドキドキするバトル
このワクワクするビジュアルデザイン
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.8

毎日ロバに乗り

美女の色目と

飛び交う銃弾を

潜り抜け

ミルクを戦場へ

そんな不安定な日常に

もう1人の美女の出現

村の英雄の帰還

波乱は訪れる



クリストリッツァさんよ
あんた
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劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(2025年製作の映画)

4.0

げに恐ろしきは女の情念
げに悲しきは女の愛情


煌びやかな大奥だからか
怪異に終わりはなく
再び現れる薬売り
新たな火種は燃え始める
今回は最低限にキャラはしぼられ
テーマがはっきりしているからか
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スペースボール(1987年製作の映画)

3.8

パロって何が悪い

出だしからもう笑っちゃうよね
次から次へと下ネタは入るし
容赦のないパロディが続くんだけど
意外とキャスティングがツボを押さえてるうえに
ストーリーもしっかりと練られていて
そこが
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映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

3.6

さすがに3作目ともなれば
こなれてきたのか?
ミステリー的な要素とか
アクションっぽいシーンもあり
話にメリハリがついてきてますね
ただ
そのぶん通常の穏やかな雰囲気は弱まったかな
とはいえ
なんてい
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

考えもしなかった

家族との別れ

環境の変化

そんな中でも

祖母と一緒に

ひっそりと

しっかりと

生きる靴をはいた小さな貝

再び

彼に訪れた変化は

幸運も悲しみも

さまざまなものを
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

素直になれないブランシュ

思いがけず親友になった奔放なレア

その恋人で真面目なファビアン

さらにその友達で色男なアレクサンドル

思い思われ

交差する好意

まわりくどいようでも

語られる言
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.9

失われたウイスキー「独楽」
若き女性社長は復活を目指す
新米記者が取材する中で芽生えるもの
そして
見えなかった思いや
たくさんの人の善意は
混ざり合い一つになっていく


奮闘する蒸留所
覚醒する記
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バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.7

またもや起きるバイオテロ
流出したと思われるアルカトラズへ
クリス
ジル
レオン
クレア
レベッカ
オールスターが結集する

ゲームをプレイしてない人には不案内だし
そもそもの小ネタが多過ぎるし
展開
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.4

謎の男が映るという過去の事件のテープ
それを探す取材班を再び襲う惨劇

割と期待値は低めで見たんですけど…
それでもやや下回った感じです
やりたい事もわかるし
雰囲気も悪くない
でも
中途半端なんです
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.2

魔女として恐れられたウィキッドの死
喜びにわく民衆の一言で語られ始める
かつての友が見た
彼女がそこに至るまでとは

シンシア・エリヴォ
「ハリエット」で見せたソウルは本物だった
憂いを秘めた瞳
昂る
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.0

疑って

強がって

割り切って

生きてきたのに

目の前に

思いがけなく

落ちてきた光

はたから見れば

危うく脆く儚い

そんな恋だからか

強く握りしめた手のひらは

頑なに開いてくれず
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

いや〜
けっこう好きなシリーズなのに
私にしては低いスコアをつける事になるとは

もうね
「ゴーストバスターズ」に求められているのは何なのか
全くわかってない
確かに新たな家族の絆とか
懐かしい面々の
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.6

お互いに踏み出せない男女と
ヤキモキしながら付き合う女友達の3人
島での住み込みでのアルバイトに行くのだが…
旅館に漂う怪しげな空気
そして
深夜に聞こえる物音から全ては始まる

あ〜
なるほど
「キ
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ティル(2022年製作の映画)

3.8

まだ大人ではない無垢な心

そんな不用意な軽さが

もたらす悲劇

叫ぶ親族の声も

離れた母の愛も

踏み躙り

悪意は突っ走る

しかし

失われたはずの魂が

人々の思いを束ねていく

声は一つ
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木を植えた男(1987年製作の映画)

3.7

見返りはなく

名誉もいらない

誰に知られるでもなく

ただ

繰り返し

木を植える

それだけの事が

こんなにも尊い

柔らかく

素朴な絵から

伝わってくる

作者の思い

こんな人生も素
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.5

変わらぬ声優陣
いつものTM
関連キャラの登場
思わぬ人の飛び入り
しかし
それを差し引いても…
ちょっと残念だったかな
キレイな映像だったり
違和感のない現代へのシフトとか
良い部分もあるのだけど
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

4.0

ブラックパンサーの幹部フレッド・ハンプトン
FBIに潜入を命じられたビル・オニール
行動を共にするうちに交差する思い
しかし
勢力を増す黒人を警戒する目は厳しくなっていく
翻弄される多くの運命

過激
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映画 ギヴン 柊 mix(2024年製作の映画)

3.8

全てがまるく収まってきていた
バンドに飛び込む異分子
まさに“柊mix”
それは
一人の男が残した傷跡
漠然とした将来
ステージの変化
さまざまなものを突きつける
内容も繊細さが半端ないが
「センチメ
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.8

些細な事で

眠っていた

悪意の芽は花開いてしまい

そうなってしまえば

誰の言葉も

届くことはなく

ただ

悲惨な結末へ転がり落ちていく

実際の音声の

壮絶さが

そして

最後に語られ
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まだゆめをみていたい(2024年製作の映画)

3.6

形になり始めた

幼い頃からの夢

でも

楽しむだけでは許されず

避けられぬ痛みもやってくる

湧き出ぬアイデア

続ける苦しみ

理解されない悲しさ

そして

境目をなくす現実と空想

紙の上
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.9

良い意味で想像とは違っていた
もっと派手で
内容を伴わない
CGバシバシな映画かと思いきや
ドラマ版でも描かれた
継ぐ者の葛藤
探すべき新たな道
きっちりとした物語がここにはあった
そして
昔からのフ
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.3

二部構成で語られる
映画人としての“北野武”と
芸人としての“ビートたけし”
それなりには楽しく見れるが
感じられるのはいつもの
私達が見慣れた姿であり
全く裏切らない“たけし”を
正直言って私は求め
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

4.2

山奥に住む人に歩いて郵便を届ける

それに専心してきたが引退する父親と

わだかまりを持ちつつ引き継いだ息子

そんな親子の犬を伴っての道行き

胸に秘めたままで

言葉にできなかった思いは

少しず
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.9

愛しているのに縛られたくない女

愛しているから一緒にいたい男

愛しているのに

理想の形が違ってしまえば

かくも思いはすれ違う

さすがはフランスだけあって

みんなエゴが剥き出しなんですが
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

愚直に向き合いすがり続ける

拳で全てを手に入れていく

軽くのはずが目覚め始める

3人それぞれのボクシングの形

それはいつの間にか

身体に染み付き

心は取り憑かれ

虜になってしまう

拳を
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

3.9

「ミュンヘン」でも描かれた
狙われたオリンピックで起きた事件
現場にいたのはスポーツの取材班のみ
緊迫の放送を届けるのだが

報道が持つ
伝えたいという情熱
上にいきたいという欲
背負わなければいけな
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.6

「埼玉に海を」
その為に和歌山へ乗り込むが
そこは大阪に支配されていて…

茶番ここに極まれり
もう馬鹿らしさしかないのだが
振り切り具合が凄まじく
演じる役者も本気とくれば
笑うしかないでしょう
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Instruments of a Beating Heart(2024年製作の映画)

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新一年生を歓迎するための演奏する一年生
オーディションから練習の様子へ
そして本番までを収めたドキュメンタリー

自分の子供たちの時でさえ
私達の昭和時代からの変化は想像以上で
児童はそれが普通になっ
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イヌとイタリア人、お断り!/犬とイタリア人お断り(2022年製作の映画)

3.8

イタリアの小さな村で結ばれた
祖父と祖母そして父の兄弟達を
疫病
貧困
戦争
多くの荒波がのみこんでいく
そんな家族の物語をクレイアニメと実写を交えた作品

懸命に頑張っても報われない苦しさ
当たり前
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オーダー(2024年製作の映画)

3.8

のどかな郊外の町に巣食う怪しげな教団
そして
次々と起こる残忍な事件
赴任してきたFBI捜査官が調査するうちに
それぞれの闇は溢れ出す


ジュード・ロウ
ニコラス・ホルト
新旧の色男の組み合わせなが
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