ねぎとろ

PERFECT DAYSのねぎとろのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.1
自分でもかなり意外、ぜんぜんダメだった。
早く終わらないかな、、と思いながら観ていたけれど、最後でどうにか持ち直して、ギリ3点越えです。

多分、現代の日本文化・日本語・東京の暮らしに対して、私の解像度が高すぎるのが問題だと思う。ヴィム・ヴェンダースが撮っているんだから、外者目線の描写なんて当たり前だと自分に言い聞かせつつ、リアリティの欠如が気になって入り込めなかった。

あとはヴェンダース監督の小津安二郎オマージュ映画『東京画』を観ているというのも、なんだか微妙な感想の原因になった気がする。ドキュメンタリーである『東京画』と比べても、本作は全体的に雑で、描写の選択が安易だなぁと感じた。

ただ三浦友和が出てくる辺りからグッと良くなります。そこからの流れで、最後の曲も完璧。頑張って辿り着いたご褒美のようでした。良かった。

追記:
家に帰ってきてからも考えてしまう。。この感じは、最初は全然だけど、後からじわじわ来る系の作品か?と思い始めている。3.1の評価は低すぎたかな、とか、自分のエゴの雑音に惑わされすぎたな、とか…。考えさせる映画、すなわち私の定義で良い映画なので、とても素晴らしい映画だったのかもしれません。自分が幼稚で、作品に対して申し訳ない気持ちも。がんばろ。なんにせよ、ヴィム・ヴェンダース監督、70代後半という歳で日本を舞台に日本語の映画を撮ってくださり、ありがとうございました。

追記2:
どうしても吐き出したくて、書かせてください。以下多少ネタバレあり。

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上記に書いた違和感とは、
・その距離で首都高使う?
・行政の仕事で路駐はやばいんじゃ…。
・柄本時生のセリフ、口の動き違うけど、後からボイスオーバーしたよね…あまりにも雑じゃない?海外向けの映画ならわからないとでも思ったんかな。
・スカイツリーのそばに住んでたら、わざわざ自転車で混んでる浅草駅の地下街に飲みには行かんだろう。
・後半で携帯電話出てきて「持ってるんかい」ってなるけど、じゃあなんでわざわざ銭湯の公衆電話使ったの?
・車がガス欠してお金なくて途方に暮れる人が、1ロール1000円超えるホルガのフィルム買って、高い現像料払うのね…。でも車も持ってるし、ETCもある(=クレカ持ってる)し、年齢的に退職後、年金生活で悠々自適な可能性もあるか、、。
・白黒映像にディゾルブ使って夢、、ヴェンダースにしては安易すぎるのが驚き。
そして決め手は、
・無口な日本人男性は、あの状況で自らハグなんてしないのでは、、、、

そんな様々な描写が、クールジャパン的な興醒め感に繋がってしまった。

あと、、、
・小津と比べないで欲しい。カメラワーク、視点、どこも違うし、ヴェンダースが尊敬している監督だからといって、小津イズムが感じられると言うのはどうかな。小津映画見たことあるんかな、、、(イラw)

などなど、雑念ばかり頭に浮かんで、ストーリーに入り込めませんでした。本当は楽しみたかった、、という気持ちがあり、多分悔しいので、こんなに考えているんだと思います笑笑
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