このレビューはネタバレを含みます
観る人の数だけ違った解釈があると思うけど、わたしには美しい日常を切り取りながら、静かに過去の痛みについて語る映画に映った
多くは語られない分余計に透けて見える彼のバックグラウンド。後半から、これは傷ついて絶望したことがある人にしか出来ない笑い方だとハッとしたし、ラストシーンと鑑賞後に見た"こんな風に生きていけたなら"のコピーで確信に変わり胸が苦しくなった
ところどころ小さな違和感もありつつも(これは監督の日本人ではない視点が入ってるから)、役所さんの演技は本当に抜きん出ていて、日本の日常の穏やかな美しさが表現されている素晴らしい作品だと思う