観ていてとても心地良い映画だった。
ふわふわしながら、たまにそのふんわりに身体が包まれて瞼が閉じかけるような空気感を纏っていた。
「なんで人は変わらずにいられないんだろうね」
居酒屋のママがこんなような言葉を言っていて、この映画の大きなテーマだと思った。
私もよく社会が変化を求めすぎているのではと考えるけど、結局自分もその変化たちを楽しんでいるなとも思い、頭の中ぐるぐる。
無口な平山さんが過ごす日常にはいつも豊かな感情が宿っていて、一つひとつの所作にこだわりをもっていて、ただの優しいおじさんでもなくて、なんだかものすごく人間らしい人を久しぶりに見た。
まったく同じ日ってないから、一日一日を大切にしている平山さんが本当にすてきだった。
にしても、東京のトイレってすごい。
あと、カセットで聴く音楽もすてきだった。
