周りの人に、"あの人は幸せだ"と思われないと、幸せにはなれないのだろうか?そんなことを感じた作品だった。
トイレ清掃員として働く平山は、質素な暮らしながら、誠実に仕事をこなし、日々満足して暮らしているようにみえた。
周りの人から、"トイレ清掃員"というレッテルから偏見の目でみられる様子をみて、自分にも人をそんな風に判断してしまっている部分があるかもしれないな、と反省した。
デザイン性に富んで先進的なトイレとそれを掃除する平山との対比に考えさせられる。
役所広司の言葉少ないながらも表情でみせる演技がすごい。
淡々と毎日を描写する中で少しずつ変化をみせる作品の進行は「パターソン」のようでもあり、逆に自分にとっては単調すぎる部分もあったので⭐︎3.5。