このレビューはネタバレを含みます
平山さんが嬉しいと私も嬉しい。
言い尽くせない寂しさも危うさも秘めていた、過去もその先も全て含めて「こんなふうに生きていけたなら」だろうか、残酷な言葉。彼には、音楽が、小説が、切り取りたい日常が、ささやかな人との関わりがある。いつか私も人生を積み重ねるうちに、彼の住む「世界」のすべてをパーフェクトだと思える日は来るだろうか。見ているうちにいろんなことを思って号泣した。最後の涙、悲しみか喜びか、どちらでもありどちらでもないようなその感情を表す言葉は無いかもしれない、こう言うのが正しいのかわからないが美しかった。
「変わります。変わらないとおかしい。」影