またもや役所公司という1人の役者に心を鷲掴みにされた。。
この脚本、この展開でどうして見入ってしまうんだろう、と思う。出来事が起こらない訳ではないが、主人公はほとんど語らない男。描かれる日々は単調な繰り返しのもの。しかも男の人生の背景などほぼ何も説明はされない。それでも自然と引き込まれていき、自然と涙している。そんな映画。
むしろ説明がほとんどされないことが映画の作品性を高めている。そんな気もした。役所公司はもはや『平山さん』になり切っていて、その姿から色んなことを想像してしまう。
出演時間はほんの少しだが、妹役の麻生祐未もインパクトを残した。ドラマ『愛していると言ってくれ』の時から気になって注目してるがさすがの女優さん！
