冒頭の平山さんの静かな生活、青紫色に光る部屋の照明から映画の世界に引き込まれた。役所さんの佇まい、撮り方のうまさ、ロケーションの良さなのか、なぜこんなに退屈せずに観れるのかと。デザインされたトイレを見るのも楽しい。平山さんの趣味と自分の趣味が重なって共感していく感じ。「足るを知る」なんと難しいことか。姪っ子との関わりには特にじーんと来た。昔から市井の人を描いた映画が好きで観てたけど、それは取るに足らない自分の生活もちょっとは良いいじゃんって思える感覚が好きだったからで。それを思い出した。素晴らしい映画を映画館で観れて幸せでした。
