このレビューはネタバレを含みます
主人公の平山はトイレの清掃員。
決して社会的地位が高い仕事ではない。
それは迷子の子供のお母さんの行動や平山の妹の言葉からもはっきりとわかる。
けど平山は仕事にこだわりを持って取り組んでいて、日々に幸せや喜びを見出していることが伝わってくる。
映画を見て思ったことは足るを知るということ。
朝起きて植物に水をやり、仕事に行く。毎日決まった箇所のトイレを掃除して、好きな音楽を聴きながら運転する。決まった銭湯に行って、休日にはコインランドリー、本屋やスナックに行く。
とてもルーティン化された毎日だけど、好きなものに囲まれて生きている平山を見ると、生きるってそれだけで充分じゃんって思わせてくれた。私も毎日のささやかな幸せを大事にしたいと思った。
作品の中で出てくる音楽もとても素敵なものばかり。
最後の平山の涙が忘れられない