Ucako

PERFECT DAYSのUcakoのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.3
まず大前提、すごく良かったのだが私的には5.0ではなかったかな、、
Filmarksのレビュー平均があまりに高いので期待しすぎた。絶対好きな作品だろう、満点取るだろうと思って観てしまった。
間が良いという評価をされるならもっと評価されるべき映画も他にあるのでは。パターソンに雰囲気は似ていたしね。
しかし確かに邦画ではこういった間の表現で魅せる作品は少ないのかな?と思うので、評価はこの辺りに。

でも面白かったよ。もう一度観に行きたいし、もし観に行ったらさらに評価上げるかもな。

一言で言うと平山のモーニングルーティンand仕事ルーティンand帰宅後ルーティン映画であり、別にそれ以上でもそれ以下でもない。私も厳しいルーティンを持っている方の人間だと思うからよくわかるんだけど、ルーティンを持つ人間は、”ルーティンがうまくいかないこと”自体はあまり好きではないのだ。
同じルーティンをこなすことで、自分は世界に溶け込んでいる。まさに木のようにね。ただ生きている、それだけで幸せ!と、そう思えるんじゃないかな。

しかし稀に、毎日同じ日々だな、みたいな風に、気が付いてしまうことがある。例えば過去を思い出す、誰かと比較する、なんてことが起きるとね。そうするといきなり詫びしくなる。そんなことない!と言いたくなるというか、、
自分は木じゃなくて、生きている人間なのに!と思ってしまうというかね。。

やはり結局は、ルーティンからはみ出たところが人生の美味しい部分なのだよ

そんな話はさておき、私のお気に入りポイントは、やはり映像の美しさだった。アナログな画面サイズ、フィルムで撮ったような画質。
日本も捨てたもんじゃない!最高におしゃれやん!と拍手を送りたくなる。

海外の人が、日本を褒め称えてくれてるような映画だと思ったな。日本はやっぱり美しい。
まず、トイレが綺麗!って日本でダントツで褒められるし感動されてる部分。
「木漏れ日」に風情を感じるところもそう。

私がもし外国人だったら、この映画をきっかけに日本に行ってみたくなるかも。それくらい素敵だった。

それにしても、いつもテレビで見ているドラマや一般的な邦画などで「BOSS」や「ダイハツ」などブランドがしっかり映し出される描写を観ると、フ〜ン、提供なんだ、、と少し冷めてしまう私。しかしこの作品においてはむしろそれが良く見えた、、なぜだろう、BOSSを買いたくなったというか、、笑
映像の効果すげえええとなった。

ひとつだけツッコミたいとすれば、エンディングの後のワンシーンはやや蛇足かな。
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