るく

PERFECT DAYSのるくのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0
オレ役所広司が喋るたび泣きそうになるのに、今回全然喋らんから役所広司が動くたび泣いていた

劇中とにかく、地面や物に映る「影」にフォーカスが当たる。その影がこの映画でどういう意味を持つのか考える時間もある。台詞が少なく展開がスロウだから。役所広司演じる平山は、毎晩寝る時に今日1日の出来事を回想する。未来を案じ、過去を後悔する描写は全く描かれないことから、今この瞬間を生き抜くことを信条としてることが分かる。

エンドロール後の木漏れ日に関する引用が、この映画と平山の人生を表していて秀逸

緻密で丁寧、末端まで血液がゆっくりと行き届いてる。そんな人生観が変わる映画でした
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